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勝手にシネマ『ダークナイト』

あれほど映画好きであったのに、一体最後に映画館に行ったのはいつのことだろうかと思うほど映画を観る余裕のない昨今、ひさびさの映画館の空気は懐かしささえ覚えた。それだけでちょっと幸せだった。

さて『ダークナイト』、
前評判もよく、観た人の感想も良かったので期待して観たのだけれど、個人的にはあまり面白くなかった。確かにアクション映画としては迫力もあったし、スリリングで面白いのかもしれないが、バットマンである必要はあまり感じられなかった。ストーリーもよくありそうなものだった。
つまり僕の求めていたバットマン映画ではなかった。

実写としてリアルに落とし込もうとしたのかもしれないが、過激な暴力描写の多さは食傷気味だった。バットマンはコミックだ。その肝心なファンタジックな要素が抜けているから、カッコいい!と言えるシーンがほとんど見受けられず、ただドンパチ、ボコスカなアクション映画止まりになってしまっている。
そしてリアルを追求し不条理をテーマにする割には、ストーリ後半の囚人のジレンマ的アレがあんなオプティミスティックなオチでは冷めるというものだ。(メチャクチャ怖そうな囚人が出てきた時点でやると思ったけど)。「ハリウッド映画はこれだから…」と言われても仕方ないだろう。

そんなこんなで、決してつまらない映画ではなかったけれど、期待が大き過ぎたのか、思い入れが強過ぎたのか、なんか消化不良だった。

★3.5

ティムバートンが監督したバットマンがまた観たくなった。

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